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インプラントが与えた大きな影響

私は家計簿をつけるのが好きだから、そんなに苦痛じゃなかったし、一生懸命やると先生にほめられて、それが励みにもなりました。 だけど、いい加減なことをしてたら、赤線でいっぱいチェックされるし、めちゃめちゃな言われ方をするんですよ。

それがイヤでやめていく患者さんが多いみたい」診察室でのやりとりを再現すると……。 母親「あれもこれもダメなら、何も食べるものがないじゃないですか」医者「治したいんじゃないのか。
あんたはそれでも親か」ノートを見て、「こんなもの食ってりゃ(アトピーに)なるよ」「あんたら、何、食わせているんだよ」「まだ、こんなの食べてるの。 こんなの食べてりゃ、治んないよ」Tさんは「ぶっきらぼうで、営業スマイルができないドクターなんです。
自分もアレルギーで苦しんだ経験があり、子どもにはとてもやさしくて私は好きでした」と言う。 あまりに食べ物の知識のないいまどきのお母さんに、腹が立っていたのかもしれない。
Tさんは食べ物を替えただけで、ひどい湿疹が三日でウソのように消えた。 「まるで手品を見せられた気分でした。
四ヵ月後には肌がツルンツルンになり、医者からこれが真実だよと教えられて、すごく納得しました」とはいえ、毎日手のかかる食事作りは根性だけではダメ。 お金もうんとかかる。
「とにかく、除去食品って高いのね。 米で作ったうどん、カンガルーの肉(輸入)、魚は白身で近海もの。
切り身はダメ。 まるごと一尾買って調理しなくてはならないんです。
だから、魚のさばけない人は困りますよ。 無農薬野菜の宅配や無農薬の手作り味噌、卵と牛乳の入っていないパサパサのパンなどなど。

食費は倍近くになり、家計を圧迫していたのは事実(笑)。 お金がなかったら、とても続けられないでしょうね」何度もくじけそうになったが、クリニックの看護婦さんに「いま、やっておいたほうが、一歳半をすぎて苦しむより楽」と励まされた。
事実、一歳半をすぎてから食べられるものがうんと増えた。 一方、長男のHくんは生まれたときは肌がきれいで、アトピーとは無縁だった。
加えて、Tさん自身がアレルギー体質だったので育児書を読み、生後一〇ヵ月まで牛乳と卵は与えないように用心はしていた。 それでも、六歳になった一九九四年に二度も形相が変わるほどのじんましんが出て、三度目には検査入院した。

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